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ねこと私とあの子

学部時代の仲の良い3人で,久しぶりにお酒を飲んできました.

1年ぶりに会うのに,感慨深さも何もなく.

変わらない関係がそこにありました.

それはそれでとても嬉しい事なんですが,逆にちょっと物足りないものです.

まぁ,本当に仲の良い友人というのはそういうものだと,私は信じます.


気持ちよく酔っていたので,「ひと駅前」で地下鉄を降り,歩くことに.

ふと見ると,道端で女性が真っ白いネコと戯れてました.

気分の良かった私.ネコ好きなこともあり,つい話しかけてしまいました.


私「飼いネコですか?」

女性「あ,いえ,違うんです.なついてきたんですよ.」

私「野良猫かなぁ?毛がちょっとボサボサだ.」

女性「でも,ペルシャですよね?かわいいなぁ.」

私「かわいいなぁ.なんか,なでられるのには慣れてるみたい.シッポのあたりがちょっとまだ警戒してるけど」


私は首を,彼女は背中をなでました.そっと,優しく.

しばらくして満足したのか,その白く気高いネコは急に2mほど飛び上がり,民家の奥に消えていきました.

突然消えた白い影に驚き,立ち尽くす二人.


少し時間が経ち,何事も無かったかのように,歩き出しました.


女性「・・ネコ,お好きなんですか?」

私「えぇ,昔飼ってたんですよ.毎年子供産んで,大変でした.」

女性「メスだったんですね.」

私「そうなんです.・・そちらはネコ,飼ってるんですか?」

女性「あ,実家では飼ってるんですよ.今は一人暮らしなので.」

私「そうなんですか.・・何されてる人なんですか?」

女性「普通のサラリーマンですよ.・・あれ?」

私「サラリーマン?」

女性「あ,えと,OLです.」

私「びっくりした,男かと思った.」

女性「そんなわけないじゃないですか,はは.・・そちらは学生ですか?」

私「そうなんですよ.正確には大学院生ですけど.」

女性「へぇー」


私,酔ってコンクリートの継ぎ目につまづく.


女性「大丈夫ですか?」

私「あ,すみません,飲みの帰りなもんで・・」

女性「気を付けてくださいね.」

私「あ・・,どうも」


頬が,少し熱くなりました.

ほろ酔い加減がまた,それを顕著なものに.

そんな私を見て,彼女は笑っていました.




女性「・・あ,私,実はこっちの道沿いに家があるんですよ.」

私「あっ,そうなんですか.気を付けてくださいねそちらも.お返しです.」

女性「あ,そうですね. ・・・. また,会いましょうね. 」

私「そうですね. ・・・, さよなら,また. 」

女性「さよなら」

私「さよなら」



その人は,ネコが好きで,一人暮らしで,サラリーマン.

知っている事は,それだけ.

もう,会う事は無いでしょう.

だって私はいつも,「ひと駅向こう」で降りるから.


少し時間が経ち,何事も無かったかのように,歩き出しました.

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2005.04.25 | Comments(0) | Trackback(0) | NEWS

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スコッティ2号

  • Author:スコッティ2号
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    breathe deeply
    今後とも,よろしくです.
    部活の下のほうの人も,ぜひぜひ書き込んでください.泣いて喜びます

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